公式情報ベース

PrestaShop・OpenCartの違いを比較!機能と運用で選ぶ

読む目安 約5分 更新日 2026-07-11 PrestaShop OpenCart

PrestaShopとOpenCartは、どちらもソフトウェア本体を無料で使えるオープンソース型のEC基盤です。共通点は多いのですが、確認しやすい機能の範囲や、拡張・移行の考え方には違いがあります。本体価格が無料という点だけで決めず、開店後に誰が更新や保守を担うのかまで含めて比べることが大切です。

結論を先に

複数の言語・通貨・ストアを扱う計画があり、国際販売に関する機能を重視するならPrestaShopが候補になります。商品や顧客を管理画面で扱いながら、拡張機能を組み合わせて構成していきたいならOpenCartを確認するとよいでしょう。どちらを選んでも、ホスティング(サイトを動かすサーバー環境)や更新を自分側で管理する前提は共通しています。

PrestaShop

こんな人に

複数言語・通貨・VAT・複数ストアへの対応を重視する

OpenCart

こんな人に

商品・販売・顧客の管理と拡張機能の組み合わせを軸にする

2つの主な違い

まず押さえたいのは、どちらも完成済みのECサービスを月額で借りる形ではなく、ストアを動かす環境や保守を利用者側で用意するタイプだという点です。そのうえで、PrestaShopは国際販売や複数ストアに関する確認項目が明確です。OpenCartは、管理画面での商品・販売・顧客管理と、ExtensionsやMarketplaceを通じた拡張を中心に検討できます。

比較項目PrestaShopOpenCart
基本的な位置づけホスティングやカスタマイズを自分側で管理するオープンソース型のECサイト管理システム商品・販売・顧客を管理画面で扱い、技術要件や更新も自分側で管理するオープンソース型のEC基盤
日常運用商品・在庫・注文・配送に関する機能を確認できる商品・在庫・注文・配送に関する機能を確認できる
国際販売の確認点複数言語、通貨、VAT、複数ストア扱う商品形態、販売地域、販売チャネルが計画に合うかを個別に確認
見た目と機能の変更テーマとモジュールを利用テーマ、レイアウト、モジュールを利用
拡張アプリやAPIによる外部連携・独自実装も比較対象ExtensionsやMarketplaceに加え、APIなどの連携方法も比較対象
移行公式に用意された方法と、移せるデータの範囲を確認移行用拡張の対応バージョンと対象データを確認

機能で比べるなら、販売範囲を先に決める

国内向けの1店舗から始める場合と、複数の国やブランドへ展開する場合とでは、優先すべき機能が変わります。

PrestaShopでは、複数言語、複数通貨、VAT(付加価値税)、複数ストアに関する機能を確認できます。将来的に言語や通貨を分けて販売したい、複数の店舗を管理したいといった計画があるなら、それぞれの要件をPrestaShopの機能と照らし合わせやすいでしょう。

OpenCartでは、商品・販売・顧客を管理画面で扱えます。商品形態、販売地域、販売チャネルについては、自分の販売計画に必要な範囲をあらかじめ書き出し、対応状況を一つずつ確認していく進め方が向いています。商品登録ができるかどうかだけでなく、在庫・注文・配送まで日々の作業がつながるかを見ることが重要です。

カスタマイズと拡張の違い

ストアの見た目は、PrestaShopではテーマとモジュール、OpenCartではテーマ、レイアウト、モジュールを使って変更できます。標準機能で足りない場合は、どちらも外部連携や独自実装を検討できます。

PrestaShopではアプリやAPIなどが拡張手段になります。OpenCartはExtensionsやMarketplaceから機能を追加するという考え方が明確です。必要な決済方法や外部サービスとの連携が標準で見つからない場合は、対応する拡張があるのか、独自実装が必要なのかを確認しましょう。

ここで比べたいのは、拡張機能の数そのものではありません。必要な機能をどう実現するか、更新を続けられるか、追加後の管理を誰が担うか。ここまで含めて判断すると、導入後の負担を具体的に想像できます。

運用と移行で見るべきこと

どちらも、ソフトウェアを使い始めたあとの技術的な管理が必要です。ホスティングの用意に加え、ストア本体や追加機能の更新、保守を誰が担当するかを先に決めておきましょう。社内で対応するのか、外部の支援を受けるのかによって、現実的な選択は変わります。

既存ストアから移行する場合も、製品名だけで移行のしやすさを判断しないほうが安全です。PrestaShopでは、公式に用意された移行・データ入出力の方法と、移せるデータの範囲を確認します。OpenCartには、商品・注文・顧客などの入出力やOpenCart間の移行に使う拡張がありますが、対応バージョンと対象データの確認が必要です。

移行前には、商品だけでなく、注文履歴や顧客情報など、残す必要のあるデータを一覧にしておくと比較しやすくなります。

料金は本体以外の費用を含めて比べる

どちらにも無料の入口があります。ただし、本体が無料であることと、ECサイト全体を無料で運営できることは同じではありません。費用を比べるときは、ホスティング、拡張、決済などを分けて見積もります。

項目PrestaShopOpenCart
課金単位ソフトウェア本体と、ホスティング・拡張・決済などの費用要素ソフトウェア本体と、ホスティング・拡張・決済などの費用要素
無料の入口PrestaShop Open Source 無料OpenCart本体 無料

注意

料金情報は2026年7月18日に確認したグローバル向けの参考情報です。料金や条件は市場、通貨、支払い周期、契約条件によって変わります。異なる市場の金額を直接比べず、公開直前に各公式ページで再確認してください。

見積もりでは、最初の導入費だけでなく、継続的なホスティングや保守、必要な拡張、決済に関係する費用も整理します。「無料の本体から始められる」という点だけで選ぶより、自分の構成で必要になる費用要素を並べたほうが、実態に近い比較ができます。

PrestaShopが候補になるケース

次のような場合に確認する価値があります。

一方で、オープンソース版を使うなら、技術的な知識を持つ担当者を置くか、支援を受けられる状態を用意する必要があります。ストア運営全体の費用と管理負担まで確認してから選びましょう。

OpenCartが候補になるケース

次のような場合に比較しやすい候補です。

扱いたい商品形態、販売地域、販売チャネルが決まっているなら、それぞれを標準機能や拡張で対応できるかを確認します。移行をともなう場合は、移行用拡張の対応バージョンと対象データも判断材料になります。

確認しておきたいこと

複数言語・通貨・店舗への展開を予定しているか
ホスティング、更新、保守を社内と外部のどちらで担当するか
本体以外に必要な拡張・決済・移行の費用を見積もれるか

よくある質問

Q.PrestaShopとOpenCartは無料で使える?

A.PrestaShop Open SourceとOpenCart本体には無料の入口があります。ただし、ホスティング、拡張、決済、保守などは別の費用として考える必要があります。

Q.国際販売を考えるならどちら?

A.複数言語、通貨、VAT、複数ストアを重視するなら、PrestaShopの関連機能を確認すると比較を進めやすくなります。OpenCartについても、予定する販売地域や販売チャネルに対応できるかを個別に確かめてください。

Q.専門知識がなくても運用できる?

A.どちらもホスティングや更新を自分側で扱うオープンソース型です。自社で対応できない場合は、導入や保守を支援してくれる相手を確保できるかまで確認して選びましょう。

まとめ

PrestaShopとOpenCartは、どちらも本体を無料で始められ、テーマや追加機能を使って構成できるEC基盤です。PrestaShopは複数言語・通貨・VAT・複数ストアを含む国際販売の確認に向き、OpenCartは商品・販売・顧客の管理とExtensionsやMarketplaceを軸に検討できます。

最後は機能の多さではなく、必要な販売範囲、拡張方法、移行対象、日々の更新・保守、そして総費用を並べて判断してください。運用を担える体制まで含めて比べれば、自分の用途に合う候補を絞り込めます。

出典

確認日: 2026-07-11(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

Prestashop

Opencart